最近SI(スケルトン・インフィル)住宅という建築の考え方が出てきた。
スケルトンとは建物の枠組み、骨組みのこと。住んでいる人の家族構造が変わり、部屋の間取りを変えたいときには、インフィルの内装だけを替えればいいという考えだ。
居住者の交代や移動、家族構成や好みの変化に応じて柔軟につくり替えることができる。つまり、非常に耐久性の強い家と、人々の好みや必要に応じて自由に変化できる家というこつの要請を、スケルトンとインフィルを組み合わせることで達成するわけである。
というのは、住居の登記をする際、骨組みと部屋など全部ついているのが家の定義だから、中に入っているのは内装であって家ではないということになれば登記できないからだ。
ただし最近、不動産登記については法的な手当が実施され、別々の登記が可能になった。市場取引が行きわたるようになれば、住宅の耐久性と居住者のための可変性が同時に満たされる社会的仕組みをつくることができる。
日本の住宅には気密性や防音性、防湿性、保温性が十分でないという問題がある。これはエネルギー効率と密接にかかわっている。

例えば、日本の都市マンションのほとんどはシングルガラスだが、欧米では二重ガラスが常識である。お湯の入ったガラスのコップが熱くて持てないように、ガラスというのは熱伝導効率の高い物質である。
だから、家の窓がシングルガラスであれば、中の暖房はどんどん外に逃げていってしまう。要するにシングルガラスの家というのは、街頭でバーナーを燃やして暖をとっているようなものなのである。
熱伝導率が一番低いのは空気である。二重ガラスにすると建築単価が高くなるという問題があるが、一方で二重ガラスにしたらエネルギー効率が非常に良くなり、長期的にはコストははるかに低くなる。
それから日本の家のほとんどは「内断熱」である。まず外形をつくってから中の内装をつくり、その聞に断熱材を入れるが、ドイツやオランダなどは原則的に「外断熱」である。
柱を立てたらその外側に防湿・防音・断熱材をつける。建築費は二割ぐらい高くなるが、外にしっかりと断熱材などを入れた方がいい。
さらに配管など水まわりの問題もある。最近の若い人にアレルギーが多いのは、シックハウス症候群と関係があるとも言われている。
シックハウス症候群については2003年7月に施行された改正建築基準法で、シックハウス対策が取り入れられた。
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